モドル

五行詩 千首行

★1-★  ★21−★  ★41-★  ★71-★  ★101-★  ★130-★ ★151-★

★101日目〜130日目★

かたくなな
心を開き
笑顔を引き出す
あなたは
すてきな魔法使いね

NO.130 02/11/22

あなたが喜ぶ
歌を
歌おう
たくさん
たくさん

NO.128 02/10/02

片腕では
支えきれなくなった
子供
次第に現れる
自己主張

NO.128 02/10/01

ぐずった末に
ようやく昼寝
子供の横で
大いびき
「お疲れさま」

NO.127 02/09/29

そんなに一生懸命
何を握りしめているんだろう
汗ばんで
糸のようになった
埃と一緒に

NO.126 02/09/28

わかっているのかいないのか
笑顔になるだけで
みんなが喜んで手を叩く
そんな日が
君にもあったよ

NO.125 02/09/24

帰り道
子供と歌う
あかとんぼ
いつしか声は
寝息に変わり

NO.124 02/09/20

少しだけ大きくなった
私によく似た
丸い爪
切り取られる
三日月

NO.123 02/09/19

悲しい報せを
聞くのは辛い
それを
伝えなければならないときは
なおさら

NO.122 02/09/17

緑の木々と
若いすすきの原っぱ
もうそこに
彼岸花が
風に揺れて

NO.121 02/09/16

手をつないで
顔を見合わせ
いろいろ語ろう
声を出して
たくさん笑って

NO.120-3 02/08/12

生まれたばかりの
我が子を抱いて
肌で感じる
独立した
熱や鼓動や

NO.120-2 02/08/12

ひとりひとり違う
いのちの
誕生に立ち会って
あなたは
何を感じただろう

NO.120 02/08/12

半袖の
Tシャツから伸びる

こんなに
強くなって

NO.119-2 02/05/29

木枠の
縁取り
月が
のぞく
藁の家

NO.119 02/05/29

月日が満ちれば
生まれてくる
ただ
それを待つ身も
もどかしく

NO.118 02/04/24

雨が降っているのに
外へ行こうと泣いている
今度
レインコートを
買ってあげよう

NO.117 02/04/16

懐かしい
色と
香り
子供がくれた
ゼリービーンズ

NO.116 02/04/15

雨に濡れたら
思い出した
あの日
傘を貸してくれた
あの人

NO.115 02/04/06

月を探して
庭に出る
月は見えず
まぶしいのは
街灯ばかり

NO.114 02/04/04

久しぶりに
ひとりの時間を過ごす
誰も私を
現実に
つなぎ止めない

NO.113-2 01/04/01

桜の花びらは
吹雪のように
視界を塞ぎ
弁当の上に
降り積もる

NO.113 02/04/01

桜の公園に集う
懐かしい笑顔
少しだけ
年を取った
自分に出逢う

NO.112 02/03/24

明け方
月満たぬ子供を抱いた
子宮が収縮する
体を振るわす不安
まだ まだ

NO.111 02/03/19

小さな活字の羅列が
不意に
昔の出来事を
引きずり出す
胸の奥を軋ませて

NO.110-2 02/03/16

会えない理由など
いくらでも
うまく言えるのに
なぜ
こんなに辛いんだろう

NO.110 02/03/16

ふと
かがみ込んで
はじめて気が付く
小さな花々に埋め尽くされた
農道の土手

NO.109 02/03/14

新月の夜
星降る小道を行く
手をつないで
今日
誕生日の夫と

NO.108 02/03/11

早寝した
子供のそばで
言葉の海に浸り
閉鎖した世界から
飛び出す夜

NO.107 02/03/07

明け方
母を捜す子供の声
夢か現か
ぬくい体を
抱きよせて

NO.106 02/03/07

あいまいな言葉で
覆い隠すのは簡単
それでも
いつかはひび割れて
思いは溢れ出す

NO.105 02/03/06

ひとり増え
ひとり減り
縁は広がり
家族は
変化し続ける  

NO.104 02/03/03

蓮に抱かれ
蓮を抱く
菩薩の
あまねく微笑みに
心救われ
 
NO.103-2 02/03/01

山で生まれ
山で育ち
家族とともに
山で暮らすも
花粉に悩まされ

NO.103 02/03/01

今宵
満月すら
私を見放す
雨雲に
塗り込められ

NO.102 02/02/27

暮れていく
帰り道
不安なのは
家に残してきた
子のことばかり

NO.101 02/02/26
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