太平記(総集編・1)

NHK大河ドラマ総集編DVD 太平記 3枚組 NHK大河ドラマ総集編 太平記
 ■NHK大河ドラマ
 ■1991.01.06〜12.08
 ■出演:真田広之、緒方拳、片岡鶴太郎、陣内孝則、宮沢りえ、沢口靖子、高嶋政伸、大地康雄、フランキー堺、勝野洋、根津甚八、武田鉄也、赤井英和、近藤正臣、後藤久美子、小田茜

レヴュー

第一部「青春」

 源氏の嫡流として足利家の嫡男に生まれた運命。
どんなに納得の行かない場面に直面しても宿命には抗えない高氏。

 20才。
若々しくも美しい青年の高氏は執権・北条高時の趣味(闘犬)につきあわされていた。
「やれやれ」顔で興味もない高氏はつまらなそうにあくびをする
そこをたまたま小憎たらしい公家さん似合い過ぎの鶴ちゃん(高時役・片岡鶴太郎さん)に見られちゃってさぁ大変。

犬に引きづりまわされ、皆の前で虐げられ、辱めを受けることに
この時の、うっすらと汗ばんだ首すじから覗くホクロが絶品です。
軽やかな身の振るまいがJACを思わせ、髪を乱しながらも鶴ちゃんを睨む目我慢する目が好き♪
ストイックな雰囲気がとってもいい感じ(ノ≧▽≦)ノ。

 美しい兄とは対照的なごっつい弟(ホテルマン・高嶋弟)から「嫁取り」の話しを聞き、怒り爆発オロナミンCの高氏は父母に直談判。
若さゆえの突っ走り、憤り、やるせなさが伝わってきます。

何より自分のことを自分で「高氏は〜」って言うとこが好き。
しかし、結局はマンマと父母の策略にハマっちゃう可愛い高氏。
赤橋家に本を返しに行くついでに、登子チャン(箪笥にゴンゴン・沢口靖子さん)に一目惚れしちゃいます━・:*(〃∇〃人)*:・━!!!。

一瞬にして美しい姫に心を奪われる純粋な若者ですね。
急にしどろもどろになって「恋のうた」を諳んじられドギマギしながら、登子チャンをチラチラ見ちゃうとこなんか可愛い(⌒∇⌒)
目が合って思わず口元弛んじゃう正直者めっ

さっきから登子チャンが言ってるにも関わらず
「ああ、これは恋のうただな」って、だからさっきから言ってんじゃんっ。
高氏の心臓の音まで聞こえてくるみたいに初々しい推定30才の真田広之。

そして、高氏は心を動かされる人物に出会い、父(継承盃・緒方拳さん)に軽く勘当され、源氏の血を思い知らされることとなる。
この辺で最後まで仲良しの佐々木道誉(ロッカーズ・陣内孝則さん)にも出会う。

花夜叉一座と出会い、藤夜叉(朋江さん・宮沢りえチャン)と運命の一夜を過ごす。優しい顔で藤夜叉を見つめ、涼しい目元も麗しく、気付けば酔いつぶれて眠ってる高氏。
目覚めるとそばには藤夜叉が、眠たそうな雰囲気がまた色男の真田広之。
突然、明かりが消え暗い寝間で藤夜叉を見つめる高氏。

そして、荒い吐息とともに激しく欲情して後ろから藤夜叉を強く抱き締める。
転生したらりえちゃんになるんだーっ(願望その1)

すっかり男になった高氏は「自分の道」が少しわかる゚.+:。(≧∇≦)ノ゚.+:。 。

しかし、待っていたのは六波羅詮議→釈放→高時のワナ→侍所拘留
侍所で父と話す高氏は「源氏としての風格」が少し身についてきた様子。
そして、父の思いを受け止め水分調節自由自在な目で応えます。またもや長崎(写楽・フランキー堺さん)による詮議がありますが佐々木の機転でピンチを脱出。

これが後に足利高氏の男気に惚れ、未来将来を委ねようとする者たちが次々と出てくるキッカケになるのです。
 お子ちゃまで自分しか見えなかった高氏に運命が次々と降り掛かり、その人々との出会いにより天下への道を模索する過程において少しずつ賢く凛々しく成長を遂げるのであった。


 第二部「倒幕」

うっひゃ〜ΣΣ(゚д゚lll)!
真田さんマジ流鏑馬やっておられる〜っ!すっげー!
乗馬+弓道!カッコいい〜!

あ、豪族・楠木正成(金八さんこと武田鉄也さん)、その弟は新庄先生(赤井英和さん)登場。
んでもって、ロッカーズから藤夜叉ご懐妊を告げられます。
その夜、藤夜叉をお姫さまだっこで二人乗り乗馬〜。
必ずりえちゃんに生まれ変わるのだーっ(願望その2)
いいな〜、りえちゃん(>_<)

自分の成すべき道の見えてきた高氏だが、藤夜叉の愛にうるるんな瞳で抱きしめちゃうんだ★
しかし目には微妙な迷いが...、そんなちょっと情けない顔もステキ(# ̄∇ ̄#)

それでも純情可憐な高氏は目をじっと見て
「御許を独りにはせぬ。決して一人にはせぬ!」
とか言います。

かけおちできる立場じゃねーのがまだわからんか!
と軽くツッコミたくなる気持ちと高氏の優しさと、あなたならどちらにとりますか?
(これで年齢がわかるよな)
しかし、共通の思いはただ一つ!
神様お願い(ノ≧▽≦)ノ!
今度こそりえちゃんに魔界転生してくださいっ(願望その3)。

だけど、足利の頭領として生を受け、そこからは逃れられない運命だと言い渡され、一人の女より政(まつりごと)を正す方向に向かうのだ。
そんなちょっと絶望的なうるるんな瞳の高氏くんを誰も責められないよね。

登子チャンとの婚儀にJAC(?)出現!
佐々木「北条は割れた!先は見えたぞ」(もっとも先見の目のあるロッカーズのご意見)

父・貞氏は病に倒れ、祖父・家時の無念とともに子孫に託す決意とともに高氏を足利家の頭領に。
その時、父の苦しみを知るのであった。
「父のように迷うな。天下をとれ。それが道と思ったら弓をとれ。」

帝の謀反に揺れる都。
首謀者として捕われた日野(マダムキラー・榎本孝さん)の処刑を見つめる高氏。
変装用(?)の笠のおかげで高氏、女装(≧ω≦。)?
だって普通にキレイなお姉さんなんだもん(笑)。

さて、時代は動きまくる。
帝の動座→討伐のふりして仲間集め→北畠(初代キンチョーリキッド・近藤正臣さん)→帝奪還。
この間どんどん男気が増してフェロモン増量( ̄∇ ̄)
そりゃこんだけいい男がいたら皆、高氏を指示するさー(自然の摂理じゃ)

運命とは常に絡み合うもの。
偶然と言う名の必然で藤夜叉に再会し、我が子を目の当たりにします。
そして、石(元祖一世風靡セピア、現室井警視正(だっけ?)こと柳葉敏郎さん)を助けることを約束します。
その成りゆき(?)で金八さんも助け、楠木の信頼も勝ち取り一石二鳥の高氏くん。おりこう。

帝は隠岐配流(いつの間にか髭濃っ

バカ殿っぷりが素晴らしい鶴ちゃんに父の葬儀の許しを乞いにいきますが、すでに鶴ちゃんには怒り以外の感情は生まれない高氏。(そりゃそーだ)
絶対、北条を潰してやる!と決意も堅く新田(セクシーダンディズム根津甚八さん)と意気投合。

「我らはともに源氏。ゆめゆめ北条の犬に成り下がるでないぞ」

帝、隠岐脱出(うわー、ますます髭濃ーっ

どんどん男前になっていく高氏(*≧m≦*)。
父の言葉通り一寸の迷いもなく我が道を突き進みます。
しかし登子チャンを人質にとられることとなり、登子チャンへ「愛」の言葉。
「わしはそなたを長う離してしておらぬ。
そなたはわしの宝ぞ。
いかなることがあろうとも手放さぬ。
そなたの一生はこの高氏の一生ぞ!」

あ、神様。沢口さんでもOKデス(* ̄□ ̄*)

この若い武将の瞳には人々を動かす力がある。
眼力強い!真田氏にピッタリだ!!
この内に秘めたる炎ってとこが真田氏ならではであり、それを目で語れるってぇのが魅力。

真田さんて鼻の下に汗かくんだなー、とか細かいことは置いといて(笑)。
皆が北条討伐のため足利高氏サイドに付くんだよ。
そして、足利王国の異名をとる三河で祖父・家時の遺言を一族郎党の前で読むのさ。

真田氏はホントに高氏じゃなかろうか?
と錯覚させる程、力強く感極まった気持ちの入った遺言の朗読。
源氏の頭領としての宿命を受け入れたことを皆に示した瞬間であった。
カッコいいぜ〜(>_<)!
しかも右馬介の成長した姿は大地康雄さん(いえーい!病院へ行こう)

いつしか高氏は日本全土のことを展望しているスケールのでかい男となり、見事な戦略家と成長しており、ロッカーズ佐々木(怪盗ルビィでも共演)もその男気に惚れる。

そして、味方が一万の兵になった時、源氏の「白」いのぼりを掲げ、

「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさぁーっつ)」

ここの母音の伸ばし方が陰陽師・道尊の
「我天子を恨むこと絶ゆ〜る気なぁーっし」とシンクロするのはワタクシだけデスカ?

とここで正式に北条軍へ反旗をひるがえし、白馬にまたがり白い歯剥き出しで弓をひきます。
そして、わずか2日で都を制すのであったΣ(-∀-;)。
それでも高氏のエライところは荒廃した都の再建のため自ら視察を行うとこ。
5日の戦にて、鎌倉・北条を全て焼くつくし倒幕!

己が宿命を悟り、抗うことをせず、世のため人のため自分の信じた道を邁進する高氏。
その瞳には一寸の迷いもない。
足利家の無念をはらすとともに、この世の政まで正すことを視野にいれた
「まっすぐな目をした男」に成長した。


真田広之はホントは高氏なんじゃなかろうか?
人間としての魅力を備え、男としての色気を合わせ持つ天下大平を求め実行した男。
若い時の迷いから、自分の業を悟るまでの成長ぶりの表現力が素晴らしい。

1年かけて挑んだ「太平記」。
真田広之の凄まじいばかりの役者魂を感じずにはいられない。
っつーか何より、単純にカッコいい〜(≧∇≦)
「本物の持つ魅力」を実践されてるところがまた惚れ直しちゃう〜♪
かなり「目」ビーム炸裂してるし、衣装が似合い過ぎっ!

もし、真田氏に1こだけ質問できるなら
「真田さんはホントは侍ですか?」
と聞きたい(馬鹿)。


>>太平記(総集編)2  >>太平記(第1話) 

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