本文へスキップ

四季の花と子育て地蔵尊のお寺

座禅の仕方

 曹洞宗では座禅を大切に考えており、只管打坐という道元禅師様の言葉がございます。
 宗祖でございます道元禅師様の普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)や螢山禅師様の坐禅用心記に、その作法、心得が記してあります。
 坐禅をする場合に坐禅道場でするとき、個人でする場合があります。
 ここではお部屋などで個人で坐禅する場合の仕方、作法をお伝えします。

 
●坐禅をする処
  
座りやすい場所で心の落ち着くところであれば、どこでも大丈夫です。
 
 ●座禅をする場所の明るさ
  明るすぎる場所は暗すぎる場所は避けてください。

 ●服装
  ゆったりしたものを着て、靴下ははきません。また時計も外してください。
 
 ●用意するもの
  座布団または坐蒲(ざふ)を用意してください。坐蒲は仏具店等で購入できま す。


座禅の仕方

1.座布団や坐蒲(ざふ)を置きます。
   
 壁から1メートル程度はなれた所に坐蒲、又は二つ折りにした座布団をおきます。坐蒲がなければ、坐布団を2つ折りにして使ってください。

2.隣位問訊(りんいもんじん)
   
 坐る場所に向かって合掌して頭を下げます。

3.対坐問訊(たいざもんじん)
   
 向かい側に坐る方への挨拶をします。
 
たとえ一人で坐る場合でも、隣位問訊と対坐問訊は必ずいたします。

4.坐蒲の左側を通り壁に向かって坐蒲の上に腰をおろす。
   
 このときあまり深く腰掛けないようにした方がよいでしょう。

5.足を組む
 つぎに足をくみます。組み方は二通りあります。一つは「結跏跌坐」(けっかふざ)です。もう一つは「半跏跌坐」(はんかふざ)です。
 「結跏跌坐」は、右足を左の腿の上に置き、左足を右の腿の上に置きます。「半跏跌坐」は、右足を坐蒲に引き寄せ、左の足を右の腿の上に置きます。

      
     (写真は、「半跏跌坐」の坐禅)
 ★手は法界定印を結びます。
  右手の上に左手を重ね、そして両手の親指どうしを軽く付けて、お腹によせます。

6.左右揺身(さゆうようしん)
 体の安定を図り、体をほぐすため、腰から上の上体を左右に倒します。
 始めは左右に大きく倒し、次に揺れを小さくしていき、体が真っ直ぐになるところで止めます。
   

7.姿勢を正す
 
背筋を真っ直ぐに伸ばし、顎を引いて頭が体の中心に来るようにします。鼻がへそとが一直線になるようにします。このとき、肩や背中、お腹に力が入らないように留意します。
 
目線は約1メートル程先に落とします。
   
 体制が整ったら坐禅に入ります。
 坐禅に入ったら呼吸することに集中してみてください。普通に息を吸って、ゆっくりと息を吐きます。これを繰り返すことにより心が落ち着きますこれを調息といいます。
 もし、いろいろな考えが浮かんでも、それを追いかけることはしないようにします。

8.坐禅終了
 
坐禅を終えるときは坐ったままで合掌し、頭をさげます。1回の坐禅の時間は、30分程度とするのが良いでしょう。
    

9.左右揺身
 法界定印を解いて体を左右に揺らし、ゆっくりと組んだ足を解きます。立ち上がり、右回りで坐蒲の手前に立ち坐蒲を押して形を整えます。
     

10.隣位問訊
 
坐蒲の方に向かって合掌低頭します。
   

11.対坐問訊
 その場で右回りして反対側に向かって合掌低頭します。
 隣位問訊・対坐問訊は、他の人がいない場合でも感謝の気持ちを込めて必ずおこないます。
   
以上で一回の坐禅が終了です。

★さらに、2回目を行う場合は、5分程度休憩をはさんで、再び写真2から繰り返します。


店舗写真

information店舗情報

曹洞宗 紫雲山永林寺

〒849-2204
佐賀県武雄市北方町大崎4432
TEL.0954-36-2642
FAX.0954-36-3854
→アクセス

当山年中行事

季節の花

御詠歌

よくある質問