モドル



詩を書くことは10代から20代の大切な自己表現の手段でした。
飾り立てた言葉でなく、自分の生活のなかのシーンを
自分の言葉で再現することが、私の中での大切な作業でした。

書きためるだけでは飽きたらず、人の評価を得たいと思って
平成7年頃は幾度か新聞の読者文芸のコーナーへ出していました。
運良く、一席に入ったのは一作品だったけれど、
その年の詩のコーナーの天・地・人賞の人賞をいただくことができました。
表彰式の日が、奇遇にも嫁いでいく家へのタンス入れの日と重なり
出席することはできなかったので、とても自分的には残念でした。

それでなんとなく
嫁いだら、詩を書くことから離れるのじゃないかと思っていたけど
事実、結婚してからはあまり書いていないです。
それどころか、ひとりきり何かを思う時間も限られて、
他人に対してばかりいらいらすることが多いような気がします。

昔(?)はもっと、ガツガツしてたんじゃないかと思います。
自分がしたいことにも、人に対しても角張って棘だらけで
欲張りで自信家で、浸ってて。
今思い出すと、おかしいけど。ほんとにつぱってた感じです。

大事な自分の分身たちを少しだけ出して見ようと思います。
新聞掲載されたものだけだけど。
また、そのうち書きたくなる時がくるのかな。
書きたいけど、言葉はもう
必死に探さないと言葉が見つけられない。
ありふれた言葉に埋もれてしまって、なんだかどうでもよくなって・・・
これでいいのかしら。

ふああ、もう5年も6年も前だ〜


1995.3

初日の残像
1995.4

狂気
1995.6

その日
1996.11