■毛髪は「毛根部」と「毛幹部」に分けられます | |
![]() 毛根部は、表皮が落ち込んだような形の「毛包」に包まれており、その下部にある「毛球」 には「毛乳頭」というくぼみがあります。毛乳頭には毛細血管を通じて栄養分が送られ、細胞分裂がおこなわれて毛母細胞がつくられます。この毛母細胞に押し上げられて、毛は1日に約0.35〜0.4mm伸びています。 |
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■毛は損傷すると治せません! | |
「髪も生きているのだから大事にしてやらねば」と言う人がいますが、この表現は少しちがいます。生きているのは、栄養を取り込んで毛を製造している毛根部だけ。毛幹部には細胞も核もなく血管も通っていません。毛は死んだ組織なのです。 生きた組織なら、ケガをしても新陳代謝により元にもどすことができますが、死んだ組織である毛は、一度損傷すると自力では治せません。そのため、毛が弱ってくるのです。しかも、さまざまな環境刺激によって傷は大きくなりがちで、その結果、切れ毛や枝毛になってしまうのです。 美しい毛を保つためには、毛の製造工場である毛根部の健康に気を配り、毛を損傷しないよう注意してやることが肝心です。 |
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■髪の健康によい生活習慣とは? | |
「頭皮を清潔に」「栄養バランスのよい食事」「適度な運動」が3大ポイント。 年齢や性別に関わらず、体によい生活は髪にもよいのです。 ミネラルやヨードが豊富な海草類は髪にいいと言われますが、それだけをたくさん食べたからといって、髪が黒く美しくなるわけではありません。髪の主成分であるタンパク質も重要ですし、頭皮の健康を保つビタミン類も必要。バランスよく栄養をとることが基本です。 ストレスや睡眠不足は、毛乳頭に栄養分を運ぶ毛細血管の血行を悪くする原因に。紫外線による揖傷も大きいので、お肌同様、髪の紫外線対策も忘れないでください。 |
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(1)ブラッシング 目の粗いくしやブラシで毛のもつれをほぐし、抜け毛を取り除く。 |
(2)予備洗い お湯で洗い流すだけで、髪の毛についたほこりなどはほとんど落ちる。 |
(3)シヤンプー剤をつける シャンプー剤は手のひらでよく泡立て、数カ所に分散してつける。 |
(4)洗う 指の腹を使って(爪を立てない)、毛の生え際から頭頂部に向けて、 |
(5)すすぎ シャワーをいろんな角度から当てて、シャンプー剤が完全にとれるまで念入りにすすぐ。 |
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![]() まずタオルドライ。叩くようにして(こすらない)タオルに水分を吸収させてからドライヤーを使う。髪ばかりでなく地肌も乾かすこと。自然乾燥でもよいが、湿気のあるまま寝たり外出したりすると、頭皮に常在菌が繁殖し、フケやにおいの原因に。 |
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