歯科治療を行う際、ほぼ全ての処置を健康保険を用いて行うことが可能です。
見た目を改善するような美容整形的な処置や原材料費が高い材料を用いた処置には、健康保険が適用されません。
言い換えれば、健康保険では材料や形に制限があるのですが、保険外では制限が無いと言えます。
入れ歯については、皆様のご希望をかなえるには、健康保険の中に入る材料ではお答えできない場合に保険外の入れ歯になります。
健康保険の入れ歯でも、十分に見た目がよく噛める入れ歯を作ることは可能です。しかし、より高いクオリティーの入れ歯をお望みの場合は保険適用外となる可能性があります。
治療を行う前に、担当医と十分に相談しておくことをお勧めします。
入れ歯は、基本的に「義歯床」と言われる入れ歯の台座になる部分、「人工歯」と言われる入れ歯の歯の部分、「鉤」「連結子」といわれるバネや橋渡しの部分から成り立っています。ここではこれを基本にお話しします。
1. 健康保険の入れ歯
【義歯床】
プラスチックの「アクリリックレジン」または「ポリスルホン」
により作られています。
【人工歯】
プラスチックの「アクリリックレジン」、強化プラスチックの
「硬質レジン」、陶器の「陶歯」が使えます。
【鉤】
金属の「金銀パラジウム合金」、「コバルトクロム合金」
「ニッケルクロム合金」により作られます。
形は両腕で歯を囲むような形に制限されています。
2. 保険を使わない入れ歯
【義歯床】
プラスチックの「アクリリックレジン」または「ポリスルホン」
に加え「金属」を使用することができ、より薄く丈夫な入れ歯を
作ることができます。
【人工歯】
健康保険と同じくプラスチックの「アクリリックレジン」、
強化プラスチックの「硬質レジン」、陶器の「陶歯」が使えますが、
より一層自然の歯に近い形の歯を使うことができます。
【鉤】
金属の「金銀パラジウム合金」、「コバルトクロム合金」
「チタン合金」、「金合金」、「白金加金」などにより作られます。
形はお口の外から見えないようにいろんな形を与えることが
できます。