紀州犬とともに

精悍な風貌と強靭な肉体の持ち主で、日本犬としての素朴な面も持ち合わせている。
毛色はほとんど白であるが、赤・胡麻などの有色犬も一部の愛犬家の人のより受け継がれ
ています。昔は有色犬が多かったといわれています。                       
 性格にいたっては、主人に対する忠実度は抜群であるが、他の者に対しては警戒心が強
い。体高は雄が52cm(49〜55)雌が49cm(46〜52)が標準とされており、体重は雄が17〜 
23kg雌が15〜18kgとされています。 
                                     

ル ー ツ

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 紀州犬は紀伊半島の和歌山県・三重県・奈良県の山岳地帯に古来より生息し、
猪や鹿狩りなどで活躍し、人々の暮らしの中に溶け込み良きパートナーとして信
頼関係を築いて来た。それは古く紀元前にさかのぼる。

(日本犬保存会の展覧会では、犬体等で規格が設定されて、それぞれ比較評価されています。
展覧会はそれはそれとしていいと思いますが、それが全てではないと私は思います。
 規格に満たない犬たちにも、それらに負けないくらい素晴らしい犬がいることを私は知って欲
しいと思います。)

紀州犬との出逢い

 葵号(コロ)の部屋  葵号の血統   ジョリーと先代コロの部屋
 葵号の一族  仔犬の部屋
特徴・性格
 私が紀州犬とはじめて出逢ったのは24年前(昭和56年)のことである。
その年、実家から通勤できるところに転勤になり、以前のように犬を飼おうと思い柴犬を探していたが、
職場の同僚が自分の近所に白い犬が生まれていると言われ、柴ではないが一応見るだけでもと行って
みると、それは生後40日くらいのとても可愛い仔犬でした。そこで紀州犬と聞きましたが、手ぶらでは帰
れませんでした。それが私が紀州犬にはまったきっかけでした。
 仔犬(雌)はジョリーと息子が名づけました。(そのころテレビアニメで白い犬で名犬ジョリーが流行って
いましたので)
 我が家のジョリーもとても良い犬でした。そして12年間私達と生活し、どんなに家族を癒してくれたでし
ょうか。
 ジョリーが他界して、また紀州犬を探しましたが、九州は紀州は少なくなかなか見つかりませんでした。
5ヵ月後にようやく福岡県八女市から現ジョリー(雌)が来ました。この二代目ジョリーは紀州の雌にして
は非常に小柄です。日本犬保存会の規格にはまったく届かないのです。
 しかし、この犬が私の誇りなのです。
と申しますのは、この犬を連れて山林へ行った帰りにイノシシと出くわし、あまりにも大きなイノシシだった
ので私がびびっていると、ジョリーが敢然と立ち向かって行き、追っ払ってくれたのでした。小柄でも紀州
犬です。凄い!凄い!そのときはこの犬がとても頼もしく思いました。その事件以来、しばらくは私の自
慢話が聞かれたことは言うまでもありません。
 ジョリーには息子のコロがいましたが、16年3月突然他界しました。
 コロは生後2ヶ月くらいのときに私の不注意で車で怪我をさせました。後遺症が残り不自然な走り方しか
出来ません。二頭を山に連れての行き帰りには、ジョリーが必ず私の前を行き、コロが後ろを来ます。
いつもそうでした。この親子の犬は俺を守っているんだと思いました。
 思いましたね「紀州犬は本当に素晴らしい」と!
 コロの死後、紀州の雄が欲しくて、愛知県の三河豊田荘から葵号(二代目コロ)を譲り受け、ジョリーと仲良く
暮らしていましたが、ジョリーも21年9月に15歳11ヶ月で他界、現在は葵号(コロ)一頭のみです。