モドル

五行詩 千首行

★1-★  ★21−★  ★41-★  ★71-★  ★101-★  ★130-★ ★151-★

★21日目〜40日目★


悲しいのは
傷むからなのか
失ってしまうからなのか
もう
わからなくなった

NO.40 01/11/16


いのりだけで
そのいのちが
救えるのなら
いくらでも
いくらでも


NO.39 01/11/15


なまけもの
文字さえ
読まなくなる時が
来るのを
恐れて


NO.38 01/11/13


ひとつぶの

畑に落ち
どうか芽を出せ
いのちの木

NO.37 01/11/12


屋根の上を行く
熱気球の
バーナーの音に
起こされる



NO.36-2 01/11/11


薄曇りの
明け方の空に
熱気球
バーナーの
炎だけが赤く

NO36-1 01/11/11


子供が
生まれるまでの
長い月日
今日
明日を数えて

NO.35 01/11/09


冷えた朝
空に
切れ切れの
雲に紛れた
白い月


NO.34 01/11/08


祈りは
いつも
心の中
声を上げれば
壊れそうで

NO.33 01/11/06


大好きな
風景は
いつも
目を閉じると
そこにある

NO32-2 01/10/04


天気がいい日は
ちょっと迷う
お布団を干すか
子供と
遊びに出かけるか

NO.32 01/10/04


軒に
滴が見えた
音もなく
冷たい雨が
降っていた

NO.31-2 01/11/01


カレンダーが
また一枚
少なくなって
また一枚
重ね着する

NO.31 01/11/01


変化は
目に
見えない
鼓動が聞こえる
その日まで

NO.30 01/10/31


長い夜
道は
見えず
風の
冷たさばかり

NO.29 01/10/29


音もなく
輝く
花びら
打ち上げ花火
秋の月夜に

NO.28 01/10/28


大好きな人に
会った
会いたかった人に
会えた
誕生日

NO.27-2 01/10/27


言葉を発して
思いを
伝えることから
始まる
新しい出会い

NO.27 01/10/27

記憶した
言葉の引き出しは
頭にできるの?
それとも
こころにできるの?


NO.26-2 01/10/25


あのね、あのね、あのね
思いを
ことばにするのは
むずかしいね
ゆっくりいこう

NO.26-1 01/10/25


月の
半分の行方を
語るには
明日が
必要


NO.25 01/10/24


蜘蛛の巣の
すみで
輝き出す
思いのつまった
かくれが


NO.24 01/10/23


夜を
連れてくる
金色の
アンチェイリアスの


NO.23 01/10/22


まるで
飛行機に乗っているよう
どこへたどり着くのか
わからない
不安

NO.22-2 01/10/20


帰る道が
わかるうちは
予想の範疇
もっと先へ行けば
夢の世界


NO.22 01/10/20


裸足で
大地を
感じる
忘れていた感覚が
研ぎ澄まされる


NO.21 01/10/19

★1-20★ ★21-40★ ★41-70★ ★71-100★ ★101-130★