● シャンプー編の解答・解説 ●

Q1
同じシャンプーを使い続けると、効果はなくなる。

ウソ
 同じシャンプーを使い続けても、効果がなくなることはありません。そのシャンプーが持つ効果は、むしろ使い続けた方が出てくるはずです。効果がないように感じるとしたら、その使用感に慣れて、わからなくなってくるからでしょう。ヘアケアの観点からいうと、同じシャンプーを使い続けることに問題はありませんが、気分転換という意味では、たまに違うものを使ってみるのもいいですね。ブランドによって、髪に残る成分が異なるので、新しい仕上がり感を発見できるという楽しみもあるでしょう。

Q2
髪や地肌にもっともよいシャンプーは、中性である。

ウソ
 人の肌は、弱酸性。地肌や髪も、もちろん弱酸性です。ですから、シャンプーも中性やアルカリ性より、弱酸性の方が地肌や髪にやさしいのです。それでも、肌が敏感で、地肌への刺激が気になるようでしたら、シャンプーの量を減らして洗い、あとはたっぷりお湯を使って、すすぎ残しがないよう、十分にすすぐようにしてください。

Q3
髪がやわらかく細い人は、さらさらタイプのシャンプーを使った方がよい。

ホント
 さらさらタイプのシャンプーには、髪の表面の平滑性を高め、なめらかにする成分が多く配合されています。ですから、どちらかといえば、髪が細くてハリ・コシがない方や軽めの仕上がりが好きな方におすすめです。一方、しっとりタイプには、保湿効果の高い成分が多く配合されているので、髪がかたくて太い方や髪の傷みが気になる方、パーマやカラーリングをしている方におすすめです。

Q4
かたいくせ毛の人は、しっとりタイプのシャンプーを使った方がよい。

ホント
 くせ毛の場合、かたいくせ毛には、しっとりタイプ、細い猫っ毛のような髪には、さらさらタイプがいいでしょう。一概にはいえませんが、くせ毛の方は、どちらかといえば、しっとりタイプを使う方がくせが出にくく、まとまりがよくなる傾向があります。

Q5
泡立ちの悪いシャンプーは、髪を傷めやすい。

ホント
 シャンプーの泡は、髪同士の摩擦を防ぐクッションの役目をします。ですから、髪を傷めないためには、きめ細かな泡をたっぷりと立てて洗うことが必要です。シャンプー剤をつける前に、髪や地肌を十分にぬらして、シャンプーの泡立ちをよくしておきましょう。それから、泡立ちのよいシャンプーを選んで、たっぷり泡立ててから、地肌をマッサージするようにして洗うと、髪を傷めず、汚れをきれいに落とすことができます。

Q6
シャンプーは、薄めて使った方がよい。

ウソ
 シャンプーを水で薄めて保存すると、成分が分離したり、細菌が繁殖して腐りやすくなったりするので、薄めて保存するのはおやめください。もし、地肌や髪に負担をかけるのではないかと心配なときは、シャンプーの使用量を少し少なめにしてください。ちなみにシャンプーの適量は、セミロングの場合、3〜7g。シャンプーを手に取り、500円硬貨大に広がったら、約5gです。ポンプタイプの商品は、1回押すと、約3g出ますので、押す回数で量を調節することができます。

Q7
スタイリング剤の落ち具合は、シャンプーによって異なる。

ホント
 個々のスタイリング剤は、基本的にはシャンプーで落ちるようにつくられています。しかし、例えば、複数のスタイリング剤を一緒に使ったり、スタイリング剤が水道水や皮ふから分泌したミネラル成分(カルシウムやナトリウムなど)と結びついたりすると、落ちにくくなることがあります。このようにくっつき合ったスタイリング剤の成分同士を切り離して、すっきり落とすには、クレンジングタイプのシャンプーを使った方が効果 的です。「ラビナスピュアクレンジングシャンプー」は、髪に大切なうるおいを保ちつつ、スタイリング剤などの落ちにくい汚れも気持ちよく落とせますので、汚れがきちんと落ちていない気がする方は試してみてください。

Q8
シャンプーをすすぎ残すと、コンディショナーの効果が半減する。

ホント
 シャンプーの主成分(陰イオン性界面活性剤)とコンディショナーの主成分(陽イオン性界面活性剤)とでは、科学的な性質が正反対。すすぎが不十分で、シャンプー剤が残っていると、コンディショナーの効果が十分に発揮されません。また、すすぎ残しがあると、地肌のトラブルの原因にもなりますので、十分にすすぐことが大切です。

Q9
子どもは、大人用のシャンプーを使ってはいけない。

ウソ
 子どもが大人用のシャンプーを使っても問題はありません。ただ、子どもは大人に比べて、髪がやわらかく、量も少ないので、シャンプーの量を少なめにして、やさしく洗いましょう。そして、すすぎ残しがないように、十分に洗い流してください。

Q10
シャンプーの容器にある横のきざみは、コンディショナーと区別するためにある。

ホント
 いくつかのメーカーには、以前、お客様から「シャンプーとコンディショナーをよく間違える」「目をつぶったままでも区別 がつくようにしてほしい」という声が寄せられていました。そこで、手で触っただけで区別 がつくように、シャンプーの容器の横にギザギザのきざみを入れることにしました。そして、Kメーカーの呼びかけで、他メーカーのシャンプーにも、容器にきざみを入れる動きは徐々に浸透してきています。おたくのシャンプーにも、きざみが入っているかどうか、確かめてみてください。