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タブロイド#5

1998/10/14〜1998/12/16(全10回)
出演:真田広之 佐藤浩市 常盤貴子 ともさかりえ 京野ことみ 柏原崇
脚本:井上由美子
制作:フジテレビ

レビュー

一度かかったら決して解けないサナーマジック!
それを十二分に世間に知らしめた真鍋敏彦。
また一つ恋の罪を重ねてしまう真田さん。
これからは「恋の魔王」とお呼びしていいデスカ?(それもどーだか)

 接見
このガラス越しと言う焦れったささえも味方につける真鍋サン。
今回もまた恋愛における上級テクニック満載でお送りいたします。
まず、安らかな表情で登場。
そして、あなたのおかげで私の心はこんなに満たされていることを醸し出しながら、甘い声で

「大丈夫?」
キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
相手に気を遣うフリは
ザッツ上級テクニック!!

ってか、基本ですが押してばかりじゃイケマセン。
かならず引かなくてはナリマセン。
この時の効果的な引き方はもちろん
「貴女のために私は身を引きます」
ってことを臭わすのがセールスポイントですね。

そして一気に相手の感情につけ込みます。
この時の伏線としては「普段は口数は少なく」です。
あまり話さない人が自分に一生懸命話し掛けてきてごらんなさい。
がっつりハートはイタダキです。

 イタダキポインツ★
一、相手を心配してあげる。
 「私なんかと関わってしまっていいのですか?」
 「貴女は未来のある人だから.......」
相手の目を下から覗き込むように見るとより効果的。

二、相手のオイシイふりにノる。
 「ここから出たら、貴女に逢いたい。」
相手から論点とはおよそ関係の無い言葉が発せられたらそれは自分に対する恋の働きかけに他なりません。
すぐにノって相手の言って欲しい言葉を言ってあげましょう。
ここでのポイントは

「淋しそうなでもちょっと嬉しそうな微笑み」です。
そして気分が高まったら今まで見せなかった
無邪気な笑顔がヒッツ ポインツ!
この笑顔にノックアウトは確実でっせ、だんな。

三、感謝の気持ちは必ず言葉にする。
 「ありがとう。」
これは基本ですが、その後に続ける言葉が重要です。
「生き延びて、こんなことを語りあえるなんて。貴女に会えてよかった。」
この運命感じちゃってます台詞
に女はめっそう弱いものです。

このかけひきの見事な間合い。
白のガンダルフは超えたな(意味不明)

さぁ、真鍋サンの声入りで事件の足取りを追ってみましょう。
「寒いなー、一杯やって帰るわ。」
と厨房を出て、コートをしっかり身体に巻き付けます。
こんないい男が寒空の下歩いていたらダッシュで捕獲軟禁だなっ。
いつもとは違う店でグラスを傾ける真鍋サン。
呑んでんのはバランタインのソーダ割りときたもんだ。
バーで飲むシーンがまたオツだねぇ、ウットリ。

ここから片山の想像。
青島ビンゴを殺害するためには店から現場まで最速ダッシュをせねば殺害時間には間に合いません。
想像シーンの中で走らせられる真田さん。
もう、口をへの字にしないのっ
だって、その顔、仁太じゃんっ(by ヒーローインタビュー)
そして殺害する時の包丁振り上げた時の狂気を孕んだ目がステキ。

片山は常に妄想してます。
「あなたに会えて良かった。」
と言う魔法にかかったシーンを(やれやれ)。

さて、拘置所では余裕しゃくしゃくの真鍋サン。
夕焼けの中、壁にもたれ膝を立ててその上に腕をクロスさせてます。
頭の中は娘のことでいっぱいです。
娘大好きなんだね。
人としての一面も外さないあたり
テクニシャンな真鍋さん。
しかし、ふっと片山がフラッシュバックします。
自分のためにこんなに尽す女を利用するのね。
まさしく悪魔の微笑み。

 接見
さて、恋愛テクニックもそろそろ大詰めです。
ここは一発ガツンと掴んどかないと。
念には念を入れる。
さすがは隙のない恋の殺し屋サナー、とれびあ〜ん。

真鍋サンえん罪ムードが高まってることを嬉しそうに伝える片山。
ツカミはばっちり。
ここで焦らないのが恋愛上級者。

「釈放されたら私と逢ってくれますか?」
キタ----------!!!!
「こないだ聞いてくれましたよね、ここを出たら何をしたいか。」
キタゾ---------!!!!!
「私は貴女に逢いたい。」
ヤリました--------!!!!!
これで落ちない女がいたらお目にかかりたいッスね〜。
このデートのお誘いのワンポイントは・・・

ちょっと恥ずかしそうに言うこと。

そしてしゃあしゃあとここまで言っておきながらもう一押し。
「すみません、私なんかが........でも、あの......。」
そう誘ったあとのこの戸惑うフリこそ
ザッツ マジック!!
そして忘れてはイケナイ当初の目的もきっちりおさらい。
「まだ、勝つと決ったわけじゃないのにね。」

さぁ、この大詰めの甘い罠に捕われた女の答えは
「私信じてます。私迎えに来ます。あなたに逢いに。
私もあなたに会えてよかった。」

はい、カンペキにひっかかりました!!
もう一部の隙間もなく真鍋フェロモンに侵食されてます。
一度、蜘蛛の巣にかかった獲物は逃れられない宿命にあるのです。

嗚呼、真鍋サンは心で悪魔な笑いを噛み締めてるのが見えるようです。
They are all Perfect!!

 法廷
ここでもアフターケアを怠らない真鍋サン。
目ビームを桐野サンに向けたあと、片山に軽く会釈します。
ここで「微笑み」ではなく「会釈」ってぇのがまたポイントっすね。

汝、女を落とす罠は計画立てて目で落とせ。


今回のお話。
夕刊トップの真鍋えん罪?の記事に大反響が起き、全てが動き出す。
一方、桐野も私情の絡んだ事件として動きだす。

第6話に続く

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