NHK大河ドラマ太平記(2) 芽生え

NHK大河ドラマ 太平記 完全版 第一巻NHK大河ドラマ 太平記 完全版 第一巻

1991年1月~12月 NHK総合テレビにて放送

【キャスト】 真田広之、武田鉄矢、陣内孝則、柳葉敏郎、高嶋政伸、根津甚八 沢口靖子、宮沢りえ、後藤久美子、樋口可南子、原田美枝子、 片岡鶴太郎、大地康雄、榎木孝明、勝野 洋、柄本 明、近藤正臣、 緒形 拳、フランキー堺、片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)ほか

レヴュー(第2話)

 将軍に力のない今、実権を握るのは
執権と連署と内管領(フランキー堺)。
この三つ巴の権力闘争の渦中にあるある足利家、そして高氏。

 ってか、今回も伏線&説明多過ぎ大河ドラマ第二話!

今回も輝いてます我らがサナー!!
でもめくるめく話が展開してゆくので理解しながら真田さんの素敵さにウットリせねばならないのでタイヘンです♪
もう高氏ったらかーわーいーいっ(≧∇≦)/

 *****

 足利家では別に見たくも無い弟・直義が半裸で剣術の稽古中に兄・高氏が執権どのから犬を使って弄ばれたことがバレてしまいます。
そのことを問われマジメな演技なのに思わず笑っちゃう右馬介(大地康雄)が今回も絶妙なハーモニーを奏でています。

 それは置いといて。
耐えねばならぬ足利家の嫡子はただいま赤橋さんちの登子ちゃんに一目惚れ中。
登子ちゃんがあまりに可愛いので
しどろもどろで息が荒くなる高氏。
思わず言葉使いもヘンになっちゃう青春の1ページ。
その登子ちゃんをウットリ見つめる目に見ているワタクシがうっとりです(*⌒∇⌒*)
こっちにまで伝わってくるドキドキ感★
目の泳ぎっぷりが最高です。

そして「恋の唄」を思わず諳んじたりして登子ちゃんと目が合ってお互いに恥かしそうに顔を伏せたりしてさー、
ひとむかし前の高校生の恋愛かいっ

んで、返しにきたはずの本を改めて借りていっちゃうお茶目な高氏。
策略家・母の甘い罠に自ら飛び込んでしまったことを知ります(笑)。
再び借りた本を袱紗に包んだまま口に咥えて馬の手綱をとる高氏。
何気にポイント高い仕草です(鼻息)。
ちなみに「はっ。」ってかけ声がいいのですよ、奥さん。

 *****

 場面はかわって将軍の御所。
ここでいつもの仕事(窓開け)を一緒にやる六平さんに嫌味を言われます。
それは「足利」家への嫌味なのですよ。
自分へのことではなくいつも「足利」として見られる高氏。
慣れてることであり耐えねばならないことでした。

だから何も反論しない高氏に六平さんは最大の嫌味。
しかしそれは間違っていた!
それとは、「これで北条家の嫁でも貰えばカンペキだ。
お互い美しくはないのう。つまらん世の中じゃ。」

否!

あなたは美しくないかも知れませんが
高氏さまは美しいです(断言)!

 *****

 なんだかんだで高氏がおうちに帰る途中、町でゴタゴタに遭遇します。
「足利」の嫡子として関わりにならぬよう遠巻きに見てましたが、根が真直ぐな高氏。
筋の通らぬことが大嫌いなもので、長崎円喜(フランキー堺)の下人に対し刀を抜いてしまうのです。
マスター・オブ・殺陣からは程遠い無茶苦茶な刀捌きで切り掛かり、怒りに我を忘れます。
気付けば髪は振り乱し、着物も着崩れ胸元がチラリです(だんだんオッサン化している感想)

ここで山伏の格好は似合ってるのか?
と問いただしたくなるマダムキラー榎本孝明・日野俊基に助太刀してもらいます。
そこへ長崎円喜(フランキー堺)登場。
足利の嫡子と見受けるや
「『写楽』でとんぼ役は君しかいない。」
と勧誘しそうな勢い(意訳)で高氏に一瞥をくれます。

こんなに大騒ぎになったのに今まで助けてくれた山伏に気付かない意外と鈍感な高氏。

なのに、どこから見ても超怪しげな山伏に傷の手当てをしてもらいます。
おそらくこの時代「知らないオジサンに付いていっちゃダメ」と言う指導はなされてなかったのでしょうね。

手当てを受けながら相手が山伏なばっかりにうっかり幼少の頃の身の上話をしてしまいます。
この世の神と言われるものが「木切れ」であったことを。
そんなものを信仰して神とは?人とは?自分はどこへ向かうのだ?と自問自答を繰り返していたことでしょう。

このうっかりもののお坊っちゃんはこの「ただならぬ山伏」にすっかり興味津々。
京の都へのお誘いを受けます。
しかも何て書いたか読めない連絡先を渡されます。
待て!はじめて会った人に自分の連絡先を渡す行為、
これってナンパじゃんっ(違)
高氏はあまりに可愛いので殿方からナンパされてしまいました(誤)。

 *****

 「若殿ーっ。」
 「若殿ーっ。」
って、家の中は騒然としています。
家臣たちが心配そうに集ってきます。
思いあたる節が多過ぎる高氏。
そこへ華麗なる策士・母が登場し、何も言わず父に謝るようにさとします。
実はすでに長崎円喜の下人に刀を抜いたことがもうバレていたのです。
で、父は長崎に頭を下げていたのでした。

悪いのはあっちなのにーっ!
と少々逆ギレ気味の高氏は父のもとへ。
賢い母の忠告を無視して自分の言い分のみを言い放ちました。
そして食い付く勢いで父に自分なりの善悪の判断を言いきる高氏。
お怒りごもっとも〜。
ですが「足利」家がこれからも生き抜くためには耐えねばならぬのです。

机上の空論とも言える正論を勝ち誇ったように言う高氏に対し、父は一言。
「では、出てゆけ。」
「Σ('◇'*)エェッ!?」
と、思いもしない言葉に狼狽する高氏が可愛い!
いつも穏やかな父が下した極論に言葉を失う高氏の子どもっぽさが絶品。
可愛い子には旅をさせろ!
の父の貫禄はさすがです、緒方拳さん。
この時の高氏に台詞を与えるなら、
「ヽ(  ̄д ̄;)ノ そんな〜?」

 *****

 鎌倉をほうり出されることになった高氏は月明かりのもと渡り廊下に佇んでます。
月の光りに映える端正な顔だちにしばしウットリ。
そこへどこから見ても兄弟じゃねーじゃん、と視聴者から苦情のきそうな弟・直義がやってきます。仲良しなんだよね〜。

んで、後々に凄い参謀として戦をすすめることになる直義の伏線とも言える親子ケンカの際の戦略を聞きます。
だけど、己の感性でもう一歩先を見通していた高氏は
「ここは仕掛け時よ。」
意を決した男の子の顔になってます。
「私は鎌倉を出てみたい。」
と井の中の蛙、大海への船出宣言!
まさしく大将の器!

このことが「足利」家を救う結果にもなり、高氏自身が大きくなるキッカケにもなるのです。

 *****

 表向きは「伊勢神宮に預かり物を上納する」とか何とかの肩書きで鎌倉を出る高氏。
雅びな衣装を身に纏い、海辺で乗馬。
はじめて都会に出る若者みたいに生き生きとして目が輝いています。
そして同行する右馬介にはわがまま放題。
この坊ちゃんたら可愛いわぁ(*≧m≦*)

 *****

 見るもの聞くもの物珍しくて仕方ない高氏が最初に出会ったものは旅芸人一座。
そこで弓矢よりも早くはしる「ましらの石」と対決します。
ここで見学してる時の白い歯を見せて微笑む顔が絶品です。お見逃しなく。
さらに無理矢理に弓を押し付けられノせられノっちゃう単純なお坊っちゃん。
その弓を引くときの腕まくり&紐咥えが素敵です。
そして弓に集中する一瞬の伏せ目な仕草が超セクスィーなことも付随しておきましょう。

んで対決にあっさり勝ってその場の空気をシラけさせる高氏。
そか、まだ空気が読めないんだね。
(って、芸人かよっ)

 で、爽やかに立ち去るお坊っちゃんにもう一勝負申し込むましらの石。
しかしさすがに空気を読んで「許せ、先を急ぐ。」と清々しくその場を去ろうとします。
この紳士的な断り方。さすが足利さんちの坊々やな。
だけどその「足利」がにくいましらは高氏に矢を放ちます。
そこへやっと出て来たお付きの右馬介。
んで慌てて身をひるがえすましらの石の生バック転。
さすが元一世風靡セピア(ギバちゃん)!

でも、放たれた矢は高氏の衣類を貫いたのでした。
しかし、なぜ一芸人から狙われるか皆目検討もつきません。
ただここでも「足利」が関与していることだけは事実なのです。
「わからん。」
荒い吐息と切なそうなムードがたまりません。

 *****

 ここで藤夜叉が登場します。
ぷっくりホッペの宮沢りえちゃん可愛いです〜。
幼いながらにも淡い色気がほのかに漂う魅力的な女子です。

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 元亨四年 9月「京」。

高氏は京の都に辿り着きます。
そして鎌倉とは違う京の空気を吸いつつ、希望に満ち溢れた若者は目をキラキラと輝かせ、その華やかさに負けないフェロモンをまき散らすのでありました。
しかも爽やかセクシーアップで
( ̄TT ̄;)。


 今回も説明部分が多いなぁ(笑)。
でも「足利」が付きまとう高氏の純真な嫌悪感とか良く顕われてます。
今の若者と何らかわり無い。
違うとしたら「足利の嫡子」と言うことだけ。
若い時に遭遇する苦悩などが手に取るように伝わってまいります。
ってか、真田さん若い!
自然体で20才くらいにしか見えない。
すげ〜な(尊敬)。

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