1991年1月~12月 NHK総合テレビにて放送
【キャスト】
真田広之、武田鉄矢、陣内孝則、柳葉敏郎、高嶋政伸、根津甚八
沢口靖子、宮沢りえ、後藤久美子、樋口可南子、原田美枝子、
片岡鶴太郎、大地康雄、榎木孝明、勝野 洋、柄本 明、近藤正臣、
緒形 拳、フランキー堺、片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)ほか
時は鎌倉末期。
この長い動乱がはじまる時代に生を受けた足利高氏。
その生涯を世界の名優・真田広之が余すことなく魅せます!!
え〜、大河ドラマの第一話はたいがい主人公の子どもの頃の話です。
しかもこれからの展開の伏線バリバリで登場人物もてんこ盛りなので、
思いきり中略させていただきます。
かと言って全て削るワケにもいかないのでちょっとだけ説明しましょう。
舞台は鎌倉。
実権を握ってるのは北条高時、時の執権どので鎌倉様とも呼ばれています。
こやつめが後々まで高氏を苦しめることになります。
父・足利貞氏もまたどんなことがあろうと耐えて耐えて耐え抜く日々を余儀無くされています。
しかし人望にあつく思慮深く慈悲に満ちており偉大な人物と申せましょう。
さらに幼少の頃、子どもたちだけで祠の御神体を見に行きます。
この御神体が期待はずれのただの小汚い棒切れであったことが後の伏線の一つです。
そしてここで出会う新田小太郎に歴史的な一言を言われます。
「我らが源氏。ゆめゆめ平氏の犬に成り下がるで無いぞ。」
この言葉は源氏の頭領として生まれた高氏の全てを物語っているのかも知れません。
またこの頃、別の地で後に高氏の子を宿す藤夜叉なども登場いたします。
毎度のことながら…、
大河ドラマ第一話、これからの説明多過ぎ。
*****
元享4年(1324)、将軍御座所。
出た-------------!
爽やかな空色の衣装に身を包んだ我らが真田高氏さま!
精悍なお顔に凛とした佇まい。
例えるならモノクロ画面の中でそこだけ総天然色!
高氏は有力御家人の例に倣い将軍の側に仕えていました。
軽やかに着物をさばきながら将軍の身のまわりの仕度を整えます。
素直な感じで抜かりの無い用意を整え、今日も満足顔(^_^)。
さぁて、ええとこのお坊っちゃんな高氏。
意外に共演の多い六平さんの隣でお食事中です。
そこで蹴鞠について語るインテリゲンちゃんなお坊っちゃま(オイオイ、嫌味なやつだな)
しかも声、高っ(^^;;
そんなことは置いといて、その場の坊ちゃんズは思わず高氏の話に聞き入ります。
ここからは高時(鶴ちゃんこと片岡鶴太郎さん)ワールドに翻弄される高氏をご鑑賞ください。
この高時は大の闘犬(今で言う犬のK-1?)好き。
ひゃっほーい、って盛り上がってるのを冷ややかに見つめ、しかも欠伸までしやがる若者を発見しちゃいます。
そう何を隠そう隠しませんがそれが足利高氏です。
むさ苦しい男共のなかでひときわ輝いています。
そんなとこで胸キュンもののぷりちーなアクビをされちゃあ、そりゃ目立つだろうよ。
加えて酒飲みながら退屈そうにしてるし。
我が儘な執権どの(高時)は怒って余興を思い付いてしまいます。
それはラブリーな若者に犬の手綱を持たせちゃおう作戦★
そういうワケで高氏はやや逃げ腰で犬の手綱を引くことになるのです。
一応、拒否はしたものの言語道断で無理矢理に手綱を持たされたら、あーらタイヘン!
イキナリ犬が走りだし闘犬場に引きづり出されて皆の前ですってんころりん♪
着物は泥だらけになっちゃったよ。
なのに戯言好きな執権どのは「回れ」の指示。
一瞬「ムッ」とくる高氏ですが悠然と歩き出そうとします。
が、犬が動かん(!)
髪はおぼとれ着物は乱れ額や首筋にうっすら汗を光らせながら無理に手綱を引いたら、犬が腕に食い付いたよ(!)。
え?!これって間違い無く
狂犬病じゃん!!
誰かー、保健所に連絡してー。
しかし誰も保健所に連絡しくれないので(当たり前だ)、
高氏は思わずJAC化して犬を投げ飛ばした!のでありました。
それでもなお執権どのの許しが出ず、観衆の前で恥ずかしめを受ける高氏の
苦悩に満ちた顔の美しいこと(ウットリ)。
と言う個人的な感想はさておき、またもや犬を動かそうとする高氏。
決して怯むことなく堂々と体当たりな若様の凛々しいこと。
なのにまたこの犬ときたら高氏に襲い掛かる。
犬のくせに高氏に馬乗りになるとは何たる所行!
この犬、真田さんに何をする(怒)!
と思いきり真田マニアを敵に回したことに気付いた様子もない動物プロダクション(違)。
やっと、執権どのの許しが出た頃には烏帽子もとれプライドも着物もズタズタになりフラフラしながら闘犬場を後にします。それでも執権どのには一礼して(哀)。
この時、汗の浮かんだナイスバディを引きづりながら新田小太郎を見ます。
それにしてもボロボロになって哀愁漂う背中でもカッコいいな♪
お着替え。
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!生着替え?!
と思わずエロおやじ的な発想をしてしまいますがそこはやはり天下のNHK。
はだけた胸元のセクシー黒子チラリズムにとどめます。
視聴者(いや俺だけか?)の勝手な妄想をよそに高氏は幼き日の新田を思い出し、源氏の血に思いを馳せるのであります。
さて帰宅して待っていたのはどこをどう見ても絶対に兄弟には見えない弟・直義。
嫁取りの話を教えてくれなかったなーっ、と勝手にお怒り。
でも、高氏自身もそれは知らなかったんだよ〜ん。
仲良し兄弟に「北条の姫君を嫁に」と聞き、ムッカ〜として「わしは知らん!」と母上のもとへ直談判に。
んでズカズカ入って行った高氏が見たものは
呑気にティータイム中ののほほん父母(脱力)。
軽く脱力しながらも自分の主張をはじめる若様。
「高氏は北条の嫁などもらいませぬっ!…こんな鎌倉っ!!」
先程の北条高時の仕打ちも生々しく、怒りに身を震わせた高氏は若者特有の「勢い」のみで怒りバクハツ!若いね〜。
しかしそんな息子の性格も的確に見抜いている父母はそれぞれに心理作戦開始。
父の言葉に今、足利が置かれている立場を理解しつつもお坊っちゃまは
やっぱりイヤだーっ{{{p(●`□´●)q}}}
そこまで見越して母は一旦引いたフリ「高氏さまが嫌なら仕方ありません」をしながら、間髪入れずに作戦開始!
「これを赤橋の北条さまに母の代わりにお返ししてきて下さい。」
先程は母は自分の言うことを聞いてくれたので今度は自分も聞かなくちゃ。
と素直にお育ち遊ばれたお坊ちゃまはふてくされながらも道中ぶつくさ言いながらも
ママの言い付けを守るお利口ちゃん。
北条のほの字も見たくないのに北条縁りの家で待たされる高氏。
その時、カメラさんが魅了されたのか(違)、
高氏のアップ! ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃 キャー
その姿はまさしく
美貌の貴公子!
そこへ姫君(沢口靖子さん)が参られました。
共演した俳優さんが少女漫画から出てきたようだと絶賛される可愛い笑顔で。
ちらっ、と姫を見るなりその可憐さに釘付け。
一目で恋に落ちました!
そのウブな目の動きが可愛い高氏。
一瞬にして少年の汚れ無き瞳を宿す我らがサナー!
目だけの演技で一目惚れを表現するさすがは
眼球演技部門最優秀俳優賞!
がアカデミー賞にあれば獲得殿堂入り間違いなしですね。
待て!
あれだけ北条を嫌がっていたのにこの豹変ぶりっ
してやったり策略家母上!
(く(""0"")>なんてこった!!)
ワーイ!
念願の太平記だ!
ノーカットで全話観れるよ〜、嬉しいよ〜!!
第一話から真田さん輝いています。
御年30過ぎなのに20くらいにしか見えないよね〜。
今観ても見応えのある大河ドラマです。