写楽

写楽 Sharaku写楽 Sharaku

■1995.02.04(138min.)
 ■監督:篠田正浩
 ■企画総指揮 :フランキー堺  監督:篠田正浩
 ■出演:真田広之 フランキー堺 岩下志麻 葉月里緒菜 佐野史郎 片岡鶴太郎
 ■製作:西友:TSUTAYA:堺総合企画:表現社:テレビ朝日 
  配給:松竹:松竹富士

レヴュー

妙に生々しく感じるとんぼ(エロース)。
どこが?って体つきが、って言うか筋肉の付き具合かな。(爆)
舞台で宙返りの披露もされるし、鼓を使っての鮮やかな殺陣も魅力的。
しかし何と言っても花魁を見る時の目!
目ビーム炸裂ッスよ★☆★☆★

花魁のこと想う時の「恋する男」の切ない表情なんてゾクゾクするね〜♪
花魁の無表情なつぶやきに手をギュっとにぎるとこもエ●い雰囲気満開だ〜ね。
ラスト落ち武者ヘアになっても1ミクロンも衰えることのない真田フェロモンにはもう脱帽するしかない、って感じ。
「恋する男の色っぽさ」で真田広之にかなうヤツはいないね(断言)

 大衆文化の花開いた寛政初期。
ナゾに秘められた絵師:写楽を雅びなまでに妖艶に表現した役者がいた。
その名は真田広之!!
 すっげーよ、真田さん!この写楽はあなたなしには描けないよ(←尊敬)

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 今回は名無しのごんべの役でありんす。
彼の本名は出てこないんだよね。しかし、一応「とんぼ」もしくは「写楽」と呼ぶことにいたしましょう。

 のっけから始まります。
歌舞伎の舞台で軽やかにバック転、バック宙をご披露されておられます。うっとり。
しかも、そんなにカッコいい後には思わずSな気分にさせてくれる苦悶のお声(←変態か)
足に大ケガを負ってしまい、お酒の消毒をされるんですね。痛そう。

 なんかつかみどころの無い彼ですが、やはり女はほおっておかないでありんす。
おかん(岩下志麻さん)の一座にヘッドハンティングされるのであった。
そこで魅せてくれるお芝居は見所です。
だいたい赤い襦袢を着ておられること自体いい感じなのに、その姿で艶やかな舞を見せてくれるのよ。

 一番カッコいいのは、鼓で殺陣!(くーーーーったまんねぇっ)
お芝居してるとみせかけて、お役人さんたちを一網打尽にしてゆく様は舞台で演じられてる舞みたい。
やっぱり型が決まるしJACだし、露出度高いし(←見逃すなかれ)

 一瞬にして花魁(葉月里緒菜)と恋に落ちるんだけど、その目がーーーーっ欲しいっ(>_<)
花魁のことを想う目は「恋する男の目」。
フェロモンビーム炸裂です。

ここは(ほとんどの真田マニアはお嫌でしょうが)葉月さんになった気になろう。
だってあの目で見つめられるんだよ?(←昇天はお覚悟の上で)
ホントに目で語り過ぎだよー、眠れなくなるじゃんっ

 けっして結ばれることのない「恋」を目で表現される真田さん。(シビれるわ)
(余談ですが「こい」と打つと最初に「濃い」と変換されてしまうワタクシのマシン。な、なぜ(;_;)?)

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 「写楽」となり花魁との軽い濡れ場がございますが、その時の真田さんの手の動きが大好き!すっげー、いやらしくて。女人と手を握る、しかも手のアップのみであんなに艶っぽく表現できるなんて素敵すぎ。  恋する苦悩さを雅びな目の動きと微妙な口元の動きで伝えつつ、それがあっての謎の人物「写楽」をこんなにも飄々と演じられるなんてそりゃカンヌにも行くわいなー。

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 何はともあれ、意外(?)にも細かい見所を秘めた一本。
ラスト落ち武者ふうのザンバラ髪になってもカッコよさは一歩もくずれない真田さん。
おかんが抱きしめたくなるくらい切ない表情だし。
そして、バック宙を披露して、花魁から下っ端遊女に身を落とした葉月さんをちょっとストーカー的に見つめる目がーーーーーーっ。(←たまんねぇーぜ)
顔の半分は斬られてるからほっかむりで隠してンだけど、片側だけでもすっげーフェロモンを放出されてる色っぽい目つき。あの目で見つめられたいわ。

写楽 Sharaku
写楽 Sharaku「色気ムンムン」
というすでに死語に近い使い古された言葉を起死回生させるがごとく色気バンザイな真田さん写楽です。またフランキーさんがこだわったであろう映像美も素晴らしいです。
露出、アクション、色気、三拍子そろってます、少なくともマニアには♪

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