EAST MEETS WEST

EAST MEETS WESTEAST MEETS WEST

 ■1995.09.12(124min.)
 ■監督:岡本喜八
 ■出演:真田広之 岸部一徳  竹中直人 スコット・パッチッチャ   アンジェリック・ローム  ジェイ・カー 天本英世 仲代達矢
 ■製作、配給:松竹、喜八プロダクション

レヴュー

どこを切っても超二枚目な上条健吉様。 切っても切ってもキンタロウ飴より正しい確率で二枚目の真田氏を堪能できます。
しかも、侍姿とカウボーイ姿の一挙両得!!
なんて、お徳な映画かしら☆

喜八監督ありがとう。あなた様は確実に真田氏の虜なのですね。
真田さんて、「和」も「洋」もどっちに転んでも二枚目なのだと改めて納得させられます。

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何気にスゴイぞ、上条健吉。
なんてったって設定からイカす!
通弁方見習いのフリしてメリケン(アメリカのこと。)行きの船に乗ってる。

→突然、銀行強盗に巻き込まれ、いつの間にかトンズラこく。

→実は水戸の脱藩浪士で刺客であることがいともアッサリとバレる。

→何の迷いもなく髷を落としウェスタン侍に転身して、辺り一面にフェロモンをまき散らす。

→気がつけば、ウェスタンキッズ・サムの父の敵討ちの助太刀に加担する。

→このあたりから段々と英語が通じてるっぽく感じる(ま、始めから通じてはいるらしいが。)

→侍に憧れてるわりにはインディアンになってる忍者・為次郎さんと意気投合。

→なぜかサムの教師が悪ガキ引き連れて大所帯に(君らの目的って一体...?)

→ジョー(上条健吉)の二枚目さをさらにアップさせるために、トミー(為次郎・竹中直人さん)の三枚目、濃過ぎだろう....。(おもろいが。)

ここまでウェスタンしてるわりには刀は手放さないジョー、カッコいいぜ!

→しかも、サムの仇は刀で討つ、みたいな(しかも、サムの殺陣が結構見事。)

→ををっ、ジョーよ!石川五右衛門と化す!その刀はザンテツケンすか?
(ルパン三世の実写版があれば、五右衛門は真田氏に決定!とワタクシが決めました。)

→はぁ?!金髪(サム)と黒髪(ジョー)が父子だぁ?んー、見えなくもないかもっ。(ホントか?)

で、結局、ジョー…

お前は一体何をしたいんだ?

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英会話しながらも時々、江戸っ子っぽい日本語語るとこがまた粋なんだよー。
乗馬姿が西部劇してるんだよー。
いっつもキリリと引き締まった表情がサムを見る時だけ緩やかに和むんだよー。( ̄ii ̄;)
日本の風習をさりげなくこなす仕草が自然体。
(死んだフリのトミーの髷を落として半紙に包むところとか。)

かと思えば、ハーディ先生の実家では手慣れた様子でナイフとフォークを扱ってるしー。
トミーやサムの母を抱えるとこなんてさっすがの腕力で軽々しくヒョイと「お姫さまだっこ」っすよ。(やってほっすぃーっ)

サムといる時は優しそうな感じが伝わってくるしー、目で会話するシーンなんか「俺はいるから安心しな」って声が聞こえてきそう。
実はまだ暗殺を忘れていない「侍魂」を横になってトミーに語るとこなんかカッコ良過ぎ。

何気なくカッコいいとこ有り過ぎ.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。

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さて、いきなり佳境さ。
いろんな計画立てたんだけど、何だかバレちゃってさ。
で、サムが父の仇と対決する時シュッと鞘を投げて助太刀するとこがgood!

んで、石川五右衛門の登場予告音がなり響き、馬と銃に対向して武士道の基本(?)正座から殺陣にはいるカッコよさ!

くーーーーーっ、たまんねぇっ(*>_<*)

殺陣の基本がある真田氏ならではの見事な斬りっぷりにもうウットリ。
なんて軽やかな身のこなし。
真田氏ならマトリックスもノーCGでいけるかも?(そりゃムリだろう。)
って言うか日本版マトリックスを真田氏でやってほしかったりしてっ♪

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サムと別れるんだけど実は手負いのジョー。
今度はサムが助太刀にやってくるんだ。この二人のツーショットはかなりいい感じ
そうそう、途中から主役交代とも言える活躍のハーディ先生でしたが、やっぱり主役ではないのでお亡くなりになります。

でも、ハーディ先生の遺志はジョーの口から愚連隊の悪ガキ共に伝えられ、彼らは保安官として更正します。(ホンマかいな)

そして、
日本ではジョーとトミーのお墓がたってたりして(!)。

その後、帰国しなかったのね。たぶん。
主役のジョーのその後はうやむやなんだけど、濃い脇役のトミーのその後は最期まで濃く語られている。
(インディアンの酋長に赴任して134才まで生きたそうな、ごリッパ。)


ツッコミ所満載でしかも誰が主役なんだ?
と言いたくなるのを払拭するかのごとく二枚目の真田氏。
「笑い」の部分は竹中トミーが受け持っておられるので、安心して「男前」の真田ジョーをご堪能いただけます。

さらに、「キッチェ」な部分は岸部一徳氏が担当され、「シュール」な部分は仲代達矢氏が自信をもって好演されてます。
さらにビミョ〜に東洋と米国がブレンドされていて、しかも全体的には平行移動はあっても上下運動の少ない活動絵巻っぽい「色」と「アングル」がたまりません。

EAST MEETS WEST

さてこの映画のテーマ
Q.侍と忍者が西部のド真ん中に降り立ったらどうなるか?

A.アッサリその土地に馴染む。
この日米安保条約も真っ青な壮大な計画・・・
しかし、これは事実に基づいた物語、、、

であるらしい(-_-;)ホントカ・・・オイ

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