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独眼竜正宗

真田さんは第39話から「松平忠輝」として登場。
言わずと知れた伊達政宗は渡辺謙、その娘で忠輝の嫁「五郎八(いろは)」は沢口靖子。豪華絢爛NHK大河ドラマ!!

第36話から第43話までを収録
NHK大河ドラマ 独眼竜政宗 完全版 第六巻

第44話から最終第50話までを収録
NHK大河ドラマ 独眼竜政宗 完全版 第七巻

レビュー「五郎八、嫁ぐ」

バカ殿現る!

慶長11年12月24日未明。
江戸ゴフクバシ松平屋敷にポニーテールの若様があらぬ所行を行った。
この日、非運な最上家と相対してますます羽振りを利かせる伊達家は将軍家との縁組みのため息女・五郎八(いろは)姫を嫁がせることに相成った。
お相手は今をトキメク徳川家六男・松平忠輝。

 我が儘いっぱいに育ち、根っからの荒くれ者で後の暴れん坊将軍になり損ねたこの若君は娶る姫御を値踏みするためぶしつけ且つ横暴とも言える振るまいで花嫁の控えの間に押し入った。
吉良上野介を探す赤穂浪士のごとく、襖をバンバン開け放ち自分の伴侶となる娘を足音も高らかに探しまわったのさ。
お付きの今井宗薫(谷啓さん)もオロオロしながらお止めされてました。

ってか、登場からメイク濃過ぎ(-_-;)

という細かい感想は置いといて、拗ねた子どものように口を尖らせてドタバタと花嫁を探す花婿。

ってか、ここテメェん家だろ?★\(-_-;)

という細かいツッコミも置いといて、やっと綿帽子に顔を隠した五郎八姫を見つけた忠輝。
「忠輝じゃ、面を上げぃ。」
「それでは、見えぬっ。」
とにじり寄り、綿帽子を取っちゃう無礼極まりない行動。
そして思いっきり品定めをすりのだが、近い、近付き過ぎ。

それにしても態度デカいな、コイツ(^_^;)

という改めての小言も置いといて、雅びなる声を高らかに張り上げ五郎八姫にこの結婚について問う真直ぐな男。
そうこの時代「結婚」は「政治」の一部なのである。
思いのほか可愛いかった五郎八姫(沢口靖子さん)にすっかりゾッコンらぶな忠輝だが、そのこと悟られまいと一生懸命背伸びをする青春真っ盛りの若者。
そこへ義父となる正宗パパ登場。

「五郎八は気に入りましたかな?」

と余裕綽々で現れたから跳ねっ返りな若殿はふいをつかれて面白くない。
「嫁は人質だ。」
とか何とか言ってその場を後にしようと正宗パパの横を通り過ぎようとすると腕をねじ上げられる。

「無礼者、離せっ、無礼者っ!」

と氏尾さまとは似ても似つかぬ腰抜けっぷり披露。
ハリウッドでは全く感じなかった体格差で1才違いにも関わらず婿と舅に違和感なし!
調子にのってた遊びを中座された子どものように激怒し勢い余ってその場を後にする。
そんな若さ溢れる利かん坊に正宗パパは御満悦のご様子。
そこへまたバタバタとかえってくる忠輝の捨て台詞。

「正宗。俺は五郎八が気に入った。嫁にしてとらす。ありがたく思え!」

って、幼稚園児のような幼さ。
可愛い過ぎるゾ、
真田広之28才!

と、かなりバカ殿テイストで国民に可憐な可愛いさをアピールした模様
無意味に不機嫌なお子ちゃまの様相で気性の激しさと同居する寂しがり屋で甘えん坊な魅力たっぷりの松平忠輝が誕生した。

ヘソマガリ談議。

 

めでたく松平家に輿入れした五郎八姫。
なぜか、娘の嫁ぎ先で酒を飲む正宗。
この婚儀の引き出物に太閤より授かった「鎬藤四郎(しのぎとうしろう)」を家康公にくれてやるように言われ御立腹な正宗は酒の席でちょっと愚痴こぼしたりして(笑)。

あれ?ナチュラルメークになってるな、忠輝よ。
という気付きは置いといて、

あれ?いつのまにラブラブになったのか、忠輝よ。
という夫婦の機微には目を瞑って、

あれ?ご飯食べる仕草にドキドキだよ、忠輝よ。
という個人的なマニア視点は聞き流して、

あれ?やっぱり笑い声カッコいいな、真田さん!
という当たり前の感想に落ち着こう。

 さて、皆が欲しがる鎬藤四郎という刀をやはり欲しがる忠輝。
「親父殿。鎬藤四郎を俺にくれぬか?
 この忠輝がせしめて将軍殿の鼻を明かしたい。
 婿の俺でもイヤか?」
って、ちょっと可愛い子ぶったりしてっ。

加えて、忠輝の執政・大久保長安が饒舌にも「天子教」の話しを持ち出した。
南蛮(イスパニア・ポルトガル)と紅毛(イギリス・オランダ)との貿易に加担する政府にあって世界は二分されると豪語。
しかも、忠輝は天子教信者(切支丹)であり五郎八もすでに入信済みの事実が叩き付けられた。
これにはビックリ正宗パパ。
謀反ありとあらぬ嫌疑をかけられまするゾ、の心配の声をよそに

「日本国には60万人の天子教信者がおるのだ。その頭領になれれば鎬藤四郎をくれるか?」

と根拠の無い自信に満ちた婿殿。
勝ち誇った忠輝とあっけにとられる正宗。
さらに勝手に盛り上がった忠輝曰く

「忠輝は世界の王になるぞ!」

何気にスケールのデカい話しだな、おい。
しかし、このあまりに天真爛漫な忠輝のキラキラした目に正宗は目覚める。
この日本で天下がとれねば世界に目をむけよ、と。

 アイタ。
どこが「へそ曲がり談議」やねん!とツッコミを入れた方のために。
正宗が鎬藤四郎という刀を家康が所望だから差し出すように言われ断った。
そしたら「謀反」と言われるゾ、と脅され、「正宗は正宗じゃ。」と忠輝の兄を突っ返したのです。それに対して五郎八が「父は名うてのへそ曲がりでございます。」と言えば、「 家康も皆へそ曲りじゃ。」と言う正宗。と言えば大久保長安が「忠輝さまもへそ曲りじゃ。」と言い、皆でいかに「へそ曲がり」かを語り合った酒であったので。

 それにしても、忠輝と五郎八ったら仲良し〜!
酌をするふたりの空間がラブラブです。
チラッと妻を見る忠輝の眼差しが優しいっ。
嗚呼、沢口靖子さんになりたい。

第36話から第43話までを収録
NHK大河ドラマ 独眼竜政宗 完全版 第六巻

第44話から最終第50話までを収録
NHK大河ドラマ 独眼竜政宗 完全版 第七巻

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