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柳生一族の陰謀

柳生一族の陰謀【柳生一族の陰謀】
 ■1978.01.21(130min.)
 ■監督:深作欣二
 ■出演:萬屋錦之介、松方弘樹、西郷輝彦、千葉真一、志保美悦子、成田三樹夫、高橋悦史、 芦田伸介、丹波哲朗、山田五十鈴、夏八木勲、大原麗子、原田芳雄、室田日出男、浅野真弓、 真田広之、小林念侍、三船敏郎、中村米吉、中村富十郎
 ■配給:東映

 レヴュー

 柳生一族の陰謀っていうより、萬屋キンキンの陰謀ではないのか?
そんな柳生但馬守にいいように扱われる血気さかんな根来衆にキラーッ★と輝く若者有り。何を隠そう隠しませんがこれこそ「真田広之」デビュー作!(←みんな知ってるって。)
デビュー作でこの存在感( ̄∇ ̄+) キラキラキラ〜♪
さすが17才の頃よりただ者ではござらん。

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 ロングカットでも端正な顔だちなのですぐに発見。
って、カメラが寄ったら.............、

しょえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!(@_@;)
な、なんだ?!この美少年はっ?!(☆_☆;)
びっくりっ!(>_<;)
真田さんてこんなに綺麗な少年だったの?( ̄TT ̄)鼻血ぶー
お肌のきめも細かそうでまだ汚れを知らない超美少年、ここにありき。

小汚い根来衆の中におられるため、余計に際立つ美しさ。
これこそ「はきだめに鶴」「紅一点」、そしてデビューから「露出度の高いお召し物」。
しかも、声高っ(ー_ー;)
17才だから変声期は迎えてるはずだよね?(しかも時々裏返るし.....。)
なんか、まだ色んな意味で「お子ちゃま」な真田氏。

駄菓子菓子!!

デビュー作から紛れもない輝くオーラに満たされておられる。
そして、このオーラこそがゆくゆくはあのフェロモンに進化してゆくのねっ。
ホントに「身」も「心」もキレイなハヤテくん。
よかったね、デビューが「色小姓」役ではなくて。(そっちでもヨカッタけどさ。)

あまりのハヤテくんの美少年ぶりに本編が記憶に薄いワタクシなのであった。
頑張って自分の全てを出し切って表現されてる姿が勢いがあって素晴らしいですね。
とても好感の持てるフレッシュな新人さんです。

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ファーストカットから度胆を抜かれる美少年ぶり。
根来衆の巣立ちの儀式の時、天女の羽衣みたいなのを頭から被ってます。似合うのう。
すると突然、甲賀忍者の来襲!
羽衣を脱ぎ捨てるハヤテくん。すると、まわりの根来衆とは違いきれいな着物。
ここで直感。

ハヤテは死なない。

そして、ファーストアクションに突入されます。
堂々とされてますが、どこか可愛いアクションシーン。
なんでこんなに華奢に見えるんだぁ?(この当時はホントに華奢なのか?着痩せか?)バク転バク宙開脚なんでも披露の華麗なるJACぶり、身体能力高過ぎです、真田さん。

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 チョコチョコと登場されては映像に華を添えるハヤテくん。
この根来衆の皆さんが結構、自由奔放ってか、天真爛漫ってか、あまりにも騙されすぎってか、「深作監督」してるってか、チョー大好きな一味です。
 なんかこの根来衆は嬉しくなると身体全体で表現しないと気が済まないらしく、川辺でいきなり踊り出すし。
ハヤテくんはラブリーな笑顔で十兵衛さん(千葉ちゃん)を踊りに誘うしさ。

 

なぜかハヤテくんだけ時々着替えてるし。
町中で(たぶん)今の情勢を仲間と一緒にうかがってるんだろうけど、何か「きょとん」としているハヤテくん。相変わらず声は高い、ってか子どもの声なんだよなー。
それに結構、利かん坊って言うか己が立場を把握しきれてないし「幼さ」が全面に押し出されてるし。
なんともヤンチャで可愛いお子さんですね。

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 幼なじみのマンちゃんはある使命を仰せつかります。
そのため、「腰元修行」をされてます。
それに対し、お子ちゃまのハヤテくんはここでもパシリです。
そして、今までとは違う女っぽいマンちゃんを目にして釘付けと言う金縛りに襲われるハヤテくん。
この時の「上目使い」がサイコーッ!!

なぁ〜んて可愛いんだっ。この美少年はっ。うおぉぉっ!(ノックアウト!)
お持ち帰りOKッスか?

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 さてさて、マンちゃんは任務を遂行したがため敵の毒をうけてしまいます。
いきなり腰元にも心を配った家光さん(松方弘樹さん)の配慮によりマンちゃんは療養されています。
そこへ天井の一角からスルリと現れるハヤテくん。
さすがはJAC。
音もなく紛れもなく忍者そのものの動きに感服。

 僕ね、マンちゃんのことが好きなんだ、みたいなハヤテくんからは「中学生日記」の香りでも漂ってきそうです。
んで、マンちゃんは大人っぽく恥ずかしそうにしてるんだけどお子ちゃまのハヤテくんは着物の胸元を開いて傷口をみます。
そして、布についた血を舐めて根来衆の解毒薬を塗ってあげます。

今、これをやるとすっげー色っぽくてエロさ上等なシーンになり観客を鼻血大量出血に導きそうですが、なにせこの頃はまだ女を知らないウブな美少年。
「かわいい」のひとことに尽きるでしょう。

さて、帰ろうとするハヤテくんをマンちゃんが引き止めます。
んで、深作監督から「経験不足」を指摘された初々しいキスシーンです。
ホントに「ファーストキッス」って感じそのもの。
とってもかわいいラブシーン。
こんな時代もあったんですね、真田さん。

 なんか「かわいいゾ」って声をかけたくなるキスシーンの後、「おいらは不死身だいっ。」と、もと来た道筋を辿るJACなハヤテくんは天井からあどけなく手を振ります、ラブリー。

 *****

 さて、「魔界転生」に繋がるシーンめじろ押しの「柳生一族の陰謀」。
柳生十兵衛さんは敵を討つためにわざとらしく草むらに志保美さんと潜んでおられます。
んで、十兵衛さんの合図で根来衆の皆さんは襲撃されます。
大人数のなかでも光ってますね、真田さん。
これから先我々を堪能&魅了する華麗なる殺陣の片鱗が端々にビシバシでございます。
やっぱ華がある人は始めから輝いているものですね。

 でもさー、志保美さんがやられちゃうの。
馬に飛び乗り助太刀しようとするも川にドボン。
お亡くなりになった志保美さんのため「大泣き」する姿はお子ちゃまそのものです。
大声あげて泣きじゃくる姿をみて十兵衛さんが「泣くなっ!」って思わず言っちゃう気持ちがわかるくらいただただ泣くハヤテくん。
十兵衛さんじゃなくてもギュウって抱きしめたくなるってもんですよ、奥さん!
たぶん17才の美少年が仲間が死んで哀しくて泣く、ってシーンを素直に言われたままに表現されたんだろーなー。初々しいっ!

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 根来のアジトに戻った生き残った皆さんですが、激減した上に再建不能の予感ありあり。
なのに、そんな事実は全く無視した十兵衛さんはハヤテくんの肩をガシッと掴みマンちゃんに「マン、丈夫な子を生めよ。」など無責任な言葉を吐かれます。

作り方は知ってるのか?ハヤテ。
と、思わず画面に向かって問いただした人間はワタクシひとりでは決してないはず。

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 でも、結局は柳生但馬守さんの勝手気ままな傲慢さから根来のアジトは襲撃されるのです。
味方の安全を確保しながらも必死で闘うハヤテくん、約三年後は霧丸くん。
一応、皆殺しの予定の敵の皆さんが去った後ノコノコと現れる十兵衛さん。

その情景に愕然。
しかし、突如として現れるハヤテくんが殺気に満ちて襲い掛かってくるのにもっと驚愕。
師匠・サニー千葉に刃をむけるデューク真田。
見事な回し蹴りは圧巻です。
何があったのだ?と問いかける十兵衛さんに
「知るもんかっ指揮していた又十郎様に聞けっ!」
と裏切られた事実を凄い形相で訴えるハヤテくんは闘いの後で薄汚れていても無傷です。

デビュー作でこの輝き様。
お見事!


なんか、すげーぜ「柳生一族の陰謀」。
あの濃い千葉ちゃんにひけととらない萬屋カラーな柳生但馬守。
実はここいつの身勝手な話(笑)。

しかっし、豪華キャストには感無量です。
一番はもちろん白塗り公家さん実は剣術にも秀でているミッキー!(成田三樹夫さん)
あのオホホホ笑いがこうまでハマる役者はいない。しかも白塗り。
げーっ、ここでも絶好調丹波哲朗!この時代から丹波節健在!
ここでも濃いのにやっぱり斬られる室田日出男!
若っ、山田五十鈴。さらに若っ、西郷輝彦。おや?若い?松方弘樹。渋若っ、原田芳雄。

「時代劇復興というお祭り」に乗じてやりたい放題の深作監督ステキです。

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