平成17年4月

・武雄市・山内町・北方町合併協定書調印。3月29日に県知事に申請。
・山口良広の一般質問(3月11日)

武雄市・山内町・北方町合併協定書調印。3月29日に県知事に申請。

 私は今回合併協定書の調印式に出席し、歴史の証人になりえたことに対し感謝すると共に、この日まで調整されてこられた合併協議会の委員の皆さん又関係職員の皆様に「ありがとうございます」と、心からお礼申し上げます。

 古庄市長の「合併は避けて通れないという信念で進めてきた一市二町は、古くから地域的なつながりが深く、生活圏はすでに重なる。合併による一体となった町づくりができる」と挨拶。

 松本北方町長は「それぞれ三度目の正直で決定した、交通環境、自然環境、社会環境などお互い補い合いながら新生武雄の発展を願う、本当におめでとう」

 永尾山内町長は「この日があるのは合併協議会委員はもとより、職員の皆さんのご努力によりと」・・・・・

 時には目頭を熱くする場面もありましたが、各3首長の人柄が出た挨拶で、私は感激しました。是非市民のみなさまとともに、市民の一人として新生武雄の発展を祈りたいと思います。

山口良広の一般質問

1.合併問題について
・新市のまちづくりの方向性
 今回の一般質問で合併した新しいまちづくりは、子供から高齢者まで定着し安心安全に住むなら武雄、子育てするなら武雄をめざし、今回特に雇用対策を中心に一般質問しました。
今回合併する武雄市の人口は、平成12年の国勢調査では53,068人で推計ですが平成17年には51,993人、平成27年には49,435人になると予想されています。それで新市において子育て支援の充実、企業誘致などの若年層が安心して定住できる環境を整備することにより、社会増(努力することにより)で3,000人を見込み平成27年の人口を52,400人と目標を掲げています。


 県では企業立地の特区として、県内では鳥栖、多久、そして武雄が特区指定を受け前向きに検討されていると思うのです。私はある講演会で勉強したのですが
今からの企業誘致の条件は
 1. 地震が少ない
(今回北部九州では大きな地震が発生しました、被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。また1日も早く元の生活が取り戻されることができることをお祈り申し上げます。)
 2. 塩害がない
 3. 交通の便が良い
 4. 良質の工業用水が有る
 5. 緑に囲まれ環境が良い
 6. 通勤できる、労働力の確保が大いにできる

が、今からの工業立地の条件だと云われます。それ等を考えますと佐賀県は国内でも有数の立地条件だと思うのです。そう考えると新市には自然がいっぱいあります、自然と調和のとれた工業団地の造成も急務と思いますので、県と一体となり努力されんことを希望するものです。
 是非、緑に囲まれた工場の敷地内からはどこからともなく小鳥のさえずりが聞こえ、夏にはセミの鳴き声が聞こえる工業団地をキャッチフレーズに、県と共にメジャーな大企業誘致のできるよう、県内で一番大きな声でアピールしてほしと市長にエールを送りたいと思います。
・新市周辺部の武雄清陵高校・杵島商業高校の2校がなくなる計画だが、佐賀西部地 区の中核都市を目指す武雄市はこれでいいのか?
 高校再編に私は疑問があります。佐賀は農業県です、しかも21世紀は食料と水が最大の問題になると思うのです。そんな時、県内では5校ある農業高校、佐賀農芸・唐津・伊万里・神埼・白石にある佐賀農業高校その高名から農業という名前が消えようとしています。
 
 私は、農業は「汚れる・汗をかく・臭い・時には血を見ることもある」そんな中で今までは農業が好きで専業農家の後継者を目指すものが、農業関係に就職を志す子供たちだけが学んだ学校でした。なんでもかんでも総合学科の名前のもとで、同一の敷地内で「きたなか」・「かわいそう」の声を聞きながら、本当に胸を張って地域で佐賀の農業で頑張るんだと言う子供たちが育つか心配です。その点も含めて、そもそも杵島商業は武雄の分校方式が設立の経過とお聞きします。隣接地の大町から、武雄からは交通の便が悪い白石へと武雄の子供たちにはどう見ても不便になると思うのですが・・・。

 本当にそれでいいのか、西九州の中核都市を目指す武雄、教育は大事な政策です。その中での武雄の周辺部から武雄青陵・杵島商業高校がなくなる、それでいいのか!!市長・教育長は県のことなので・・・と及び腰、市民の皆さん一緒に考え行動しようじゃありませんか。
2.新年度予算について
・雇用対策
・農業問題について
 イ.地域水田農業緊急整備県営事業を市内に広げる事は出来ないのか?
 17年度一般会計予算で農業政策の目玉は、地域水田農業支援緊急整備事業で、川登地区の排水不良田の土管利用による排水対策事業です。

 農家の皆さんはご存知と思いますが、市内では圃場整備された農地はコルゲート管の周囲を籾殻で囲み、そこに集水しコルゲート管を通じて水田の表面水を排水する対策をとったのですが、しょせん籾殻は有機物いつかは腐敗して土に戻るものです。武雄は一部橘地区を除くと、山間地で高低差のある農地は一枚の水田でも、高段に近いところでは出水はつきものでその水をどうにかしてくれというのがこの事業です。

 農地の排水事業の確立、そして農地の有効利用ひいてはもうすぐ団塊の世代といわれる、昭和22年から26年代生まれの世代が定年を迎えるときが来ようとしているのです。高齢者の雇用対策、やりがい対策、農業には定年がないのです。今介護の世界にはグループホーム事業等があるように、農業の世界にもグループ農業制度があってもいいと思うのです。

 そして、大規模な10haも20haも農区単位でやるもよし、又私が栽培しているようなホウズキなど野菜、花などをみんなで仲間で作り、そして畦に座り漬物やお茶菓子を持ち寄り、時には酒を酌み交わし楽しく農業をやる、それも一つの農業ではないでしょうか。そんなことを考える時、農地、圃場整備されてしかも排水対策ができている農地あってこそのロマンです。こんなことの実現も私たち議員の務めではないでしょうか。


 ロ.イノシシ対策 
3.杵藤クリーンセンターについて
4.朝日町周辺部のコミュニティーグランド対策について
5.最後に
 私は今回の一般質問で財政的に苦しいから合併せんばいかんの市長の答弁では失望するのです。
私は今回質問し訴えたかったのは、全国有数の立地条件を備えた武雄市にメジャーな大企業の誘致に成功し、定住者が増え地域経済の自立ができる武雄市。

いろんなイベントに積極的に参加し、市民の皆さんに安らぎの吹奏楽を楽しませてくれる、武雄青陵高校ブラスバンドの子供たち、そんな子供たちの声が、学生の歩くまち武雄、働き者で元気なお年寄りのみなさん、何か世の中に役に立ちたいと健康で元気なお年よりの人たちが活き活きと暮らすまち武雄、と言われる新生武雄の誕生を心から祈る私です。